JSEE The Japan Society for Economic Education
経済教育学会ニューズレター
No.5 (Oct. 2005) WEB版

経済教育学会第21回全国大会のご案内
2005年度春季研究集会
「全入時代の教育を考える」
論説「教養教育と職業教育の融合」
新刊紹介
事務局からのお知らせ
編集後記



経済教育学会第21回全国大会のご案内

2005年12月3-4日(土・日)/弘前大学

大会テーマ 経済教育の今を問う―目標・内容・方法の再構築を目指して―

大会実行委員長 猪瀬武則(弘前大学)

 本年7月9日、内閣府の主催で「経済教育サミット」が開かれました。そこでは、構造改革の進展と官から民への転換、「希少性」「選択」「機会費用」「リスク」といった経済学的な考え方を身につけ、合理的な意思決定を行える自立した市民を育てることの大切さが強調されました。一方、一部の欧州の経済系の学生・教員の間では、現実の経済問題との関係が希薄で「閉鎖的」な経済教育のあり方に疑問を呈し、より多元的で開放的な経済教育のあり方を模索する運動も展開されています。

 このような情勢をにらみ、今次大会では、「経済教育の今を問うー目標・内容・方法の再構築を目指して」というテーマに挑戦することとしました。

 初日の全体集会では、職業的エコノミストとはならない学生・生徒・一般市民を対象とした場合、時代と学習者の実態が求める「経済教育の目標」とは何であり、どのような「内容」を精選して教える必要があるのか。学習者が今、身につけるべき「エコノミック・リテラシー」とは何かを議論したいと考えます。その上で二日目の分科会では、専門的な分野にも分け入りつつ、「どのように教えるか」といった教育方法や評価・制度のあり方にも踏み込んだ報告と討論を行いたいと思います。

 時代の課題と切り結び、学習者・若者たちの苦悩によりそった、絵空事ではない経済教育のあり方を模索する良い機会です。また大会翌日の12月5日には、三内丸山や世界自然遺産の白神山地を探訪するエクスカーションも企画しています。ふるってご参集ください。

大会プログラム

第1日目(12月3日・土曜日)

幹事会(旧)(12:00-13:00)
受付(13:00-)

開会挨拶(13:30) 代表幹事 森 靖雄(東邦学園大学)

講演(13:35-14:20) …司会:猪瀬武則(弘前大学)

「大学基準協会で経済学教育にかんする基準づくりにたずさわって」大野節夫(同志社大学)

シンポジウム(14:30-17:30) …司会:平野喜一郎(三重大学)・山岡道男(早稲田大学)

「何のために何を―エコノミック・リテラシーの内容を問う」

浅野忠克(山村短期大学)、岩田年浩(関西大学)、玉真之介(岩手大学)、藤岡惇(立命館大学)、山根栄次(三重大学)

総会(17:40-18:20)
懇親会(18:20-19:40)


第2日目(12月4日・日曜日)
セッション1(9:00-10:40)

1-A 導入と動機付けの教育 …司会:一井昭(中央大学)

(1)大学における経営・経済学分野における導入・基礎教育試案―ジュニアアチーブメント各種プログラムの実践経験を踏まえて/夏目重美(亜細亜大学)
(2)『はじめて学ぶ経済学』を執筆して/平野喜一郎(三重大学)
(3)教養的教育“価値論”の試み/佐中忠司(比治山大学)

1-B 高等学校・高等専門学校における経済教育 …司会:越田年彦(都立三鷹高校)

(1)高等学校における経済教育の実践―アカデミッククエストを利用しての試み/水野英雄 (愛知教育大学)
(2)高等専門学校のホームルームで実施したキャリア教育/田中淳(都立航空工業高等専門学校)

セッション2(10:50-12:30)

2-A 経済理論の教育 …司会:三宅忠和(日本大学)・鈴木典夫(福岡教育大学)

(1)産業組織論の視点による経済教育/保立雅紀(東京工業大学付属科学技術高校)
(2)機会費用の教育性再論/新井 明(都立西高校)
(3)経済学における公式の意味の解釈/金子浩一(新潟経営大学)

2-B 時代の課題と切り結ぶ …司会:佐々木洋(札幌学院大学)

(1)心が弾む教材作りー統計表『戦後日本経済の歩み』を作成して/箕輪京四郎(元横浜商業高校)
(2)北東アジア諸国における教育制度と歴史認識教育の比較―日中韓の歴史教科書の比較を中心にして/川西重忠(桜美林大学)
(3)大学における『環境会計』教育の現状―実態調査にもとづいて/市川一夫(兵庫県立大学)

2-C 教育方法 …司会:関根猪一郎(高知短期大学)
(1)ゲーム教材を活用した経済学習の効果にかんする考察/中川壮一(消費者教育支援センター)・猪瀬武則(弘前大学)
(2)ホームページへのレポート提出と対話を重視した『平和の経済学』の実践/藤岡惇(立命館大学)
(3)総合学習のなかで『調査のコツ』を教えることの大切さ/森靖雄(東邦学園大学)

昼休み(12:30-13:20)
幹事会(新)(12:30-13:15)

セッション3(13:20-15:00/15:30)

3-A より良い地域を創るための学び …司会:増田正人(法政大学)

(1)地域見学をポイントにしたゼミ教育/古河幹夫(長崎県立大学)
(2)産学官民連携による空き店舗事業を通しての商学教育の実践/水野勝之(明治大学)
(3)まちづくりと大学教育(経済学部)の新しい可能性/宇佐見義尚(亜細亜大学)・田中人(亜細亜大学)

3-B アジア太平洋地域の経済教育 …司会:山岡道男(早稲田大学)

(1)フィリピンにおける経済教育―フィリピン大学経済学部の事例を中心に/アメリア・L・ベロ/ジョゼ・V・カマチョ(フィリピン大学ロスバノス校)
(2)近年の米国における金融教育の展開/栗原久(信州大学)
(3)パーソナル・ファイナンスに関する理解度の日米比較―第6回生活経済テストの結果を中心にして/阿部信太郎(城西国際大学)他

3-C マネージメントとキャリア形成のための教育 …司会:塚本隆敏(中京大学)・草原光明(日本大学)

(1)オリジナル商品開発と販売の実習/長谷川博(富山商船高等専門学校)
(2)受講生の企業研究発表を軸とした経営学の授業―高等専門学校低学年一般科目における実践の紹介と検討/横田数弘(富山商船高等専門学校)
(3)経営者トップによる経営実践特別講座の事例/須江国雄(佐野短期大学)
(4)大学における公務員試験対策講座の導入実例とその課題―経済系科目を中心に/佐々木謙一(大阪商業大学)

エクスカーション(三内丸山、白神山地をまわる) 12月5日(月)9:00-14:30(希望者のみ。料金は4000円程度)

■大会のプログラム・旅行案内などの最新の情報は、本学会のホームページに随時掲載されますので、ご参照ください。なお、大会・本学会についてのご質問は、下記にご照会ください。
■大会事務局 猪瀬武則(弘前大学)猪瀬武則先生メールアドレス(スパムメール対策のため画像で表示しています) Tel.:0172-39-3352 Fax.:0172-36-2147
■学会事務局 三宅忠和(日本大学経済学部)三宅忠和先生メールアドレス(スパムメール対策のため画像で表示しています)

■会場へのご案内

(飛行機)
福岡---120分--->青森---(JR50分、空港路線バス60分、路線バス85分)--->弘前
大阪---100分--->青森
名古屋---80分--->青森
羽田---70分--->青森
札幌---50分--->青森

(列車)
東京---新幹線--->八戸---特急--->弘前

(列車とバス)
新幹線で盛岡--->高速バス「ヨーデル」120分--->弘前

(高速バス)
浜松--->高速バス「ノックタウン」9時間15分--->弘前
仙台--->高速バス「キャッスル」4時間--->弘前

※ 弘前駅から大学前まで、バス乗り場3番から140円、10-15分間隔タクシーで700円程度。



2005年度春季研究集会

三宅忠和(日本大学)

 今年の経済教育学会春季研究集会は3月28日-29日、すばらしい眺望の伊豆高原桜美林クラブ(桜美林大学研修施設)で開催され、活発な討議が行われました。

第1セッション「日本人・地球市民に必要なエコノミック・リテラシーの中身は何かー社会と学生実態の変容とのかかわりで」

(1)新しいテキストづくり」の中で考えたこと/平野喜一郎(三重大学)
(2) わが学会が責任編集する内外統計資料集」の刊行構想についての提案/佐々木洋(札幌学院大学)
(3)資本主義経済の全体像をどう捉え、どう説明するかについて/八尾信光(鹿児島国際大学)
(4)行動経済学と経済教育/濱地秀行(北海道教育大学)

第2セッション「教育業績の評価をどう進めるべきか、どう進めてはならないか」

(1)教育業績の評価を行う目的について/梅垣邦胤(名城大学)
(2)授業実践と効果に関連する評価について/金子浩一(新潟経営大学)
(3)大学基準協会の自己評価・点検 /佐中忠司(広島女学院大学)

第3セッション「経験交流と学会のあり方をめぐって」

(1)学生分科会の創設と学会運営への学生参加/長谷川伸(関西大学)
(2)「平和の経済学」の経験/藤岡惇(立命館大学)



全入時代の経済教育を考える

代表幹事 森靖雄

 今回弘前大学で開催する経済教育学会全国大会のテーマは、「経済教育の今を問う―目標・内容・方法の再構築を目指して―」である。経済活動自体が多様化し、従来の学問体系だけでは整理・解明しきれない現象が頻発する中で、経済教育もありうべき方向性を求めて模索されている。それが大会テーマの背景でもある。わが経済教育学会は、早くから「経済学として教える中身」と「教え方」の両面を重視し、教育実践を重視してきた。

 一方わが国では、数年前から事実上の「大学全入」状態に近づき、文部科学省の統計によっても1999年以後大学合格率が急速に高まり、2005年度の合格率は86%に達している。その結果、不本意入学生や修学意欲の低い学生、「学」に興味を示さない学生、そもそも講義に出てこない学生などが増加して、講義やゼミが成立しにくい事態が急速に拡大している。そうした中でも勉学意欲の高い学生もいるため、学生間の格差の拡大も教育しにくい要因になっている。そのため、「教育内容の改善」以上に「教育方法の改善」を迫られ、教育すべきレベルや内容も見直さざるを得ない事態も急拡大している。多くの大学で、語学教育が成り立たないクラスが発生するなどの現象が問題になっているが、経済・経営の分野でも同様の事態が拡がっているはずである。

 そうした教育現場の課題に応えるには、「教えるべき内容の精査」と「教え方の工夫・改善」が改めて重要になっていると考えられる。いわゆる中位校以下の大学では、すでにすぐれた教育実践を普及させるタイプのFD活動では対応しきれなくなっている。その「解」の一つは、アメリカなどで行われている徹底した実践型学習ではないかと考えられる。ただ、これは従来の大学システムをベースにした小手先の改善ではかえって混乱する。文字通りの「大学改革」をしないと実現できない大きな課題である。それにもかかわらず、多くの大学ではこうした大改革に取り組まないと教育自体が成り立たなくなると考えられる。今回の大会がその糸口になれば……と考えている。(東邦学園大学)



論説

教養教育と職業教育の融合―地方教養系女子短期大学におけるインターンシップへの取り組み

平岡祥孝

 本学経済学科では、平成7年度から自由科目として「企業実習」(2単位)を開設した。当時としては、道内では先駆的な取り組みであった。同科目は任意の選択科目であって卒業要件には算入されないけれども、企業の現場を体験することに対する学生の意識は非常に高く、学科所属学生の90%以上(80名程度)の履修実績を維持してきた。学生にとってはわずか1週間程度のインターンシップ体験となるが、アルバイトでは決して得られない貴重な体験となり、その後の就職活動や職業生活に与える影響は極めて大きい。

 近年では職業教育の重要性が叫ばれ、インターンシップの期間や内容をはじめとして、当該事業も進化している。それゆえ、本学では「企業実習」の取り組みを基盤として、さらにインターンシップの事前・事後の教育内容を充実強化した「企業研究プログラム」(6単位)を、平成16年度から導入した。同プログラムは「企業実習I」(1年後期/2単位)、「企業実習II」(春季休業中/1単位)、「キャリア論」(2年前期/1単位)、「オフィスワーク」(2年後期/2単位)の構成になっている。従来どおり卒業要件からは除かれるが、パッケージ方式で4科目すべて履修したうえでの単位認定となる。

 本学のインターンシップ事業への取り組みには、三つの特徴がある。

 第一点目は、教養教育と職業教育の融合という視点から、あくまでも教育の一環として体験学習に位置づけていることである。教養系女子短期大学教育においては、卒業後の進路を踏まえるならば、専門学校とは異なるカリキュラム内容で、従来の一般教養教育に広義の職業教育を取り入れることが必要であると考える。それゆえ、教務主導型(科目担当教員2名と事務局教務係経済学科担当1名)の指導体制を敷き、就職採用とは完全に切り離したうえで、企業に実習生の受け入れをお願いしている。

 とりわけ教養教育との関連では、共通教養科目で学んだ、文章作成方法や発表方法を実践する場となっている。たとえば、「企業実習I」、「キャリア論」では、毎回レポートを提出させ、担当教員が添削をして返却している。ビジネスマナー研修では自己紹介のロールプレイも取り入れている。もちろん実習報告書やお礼状の指導も大切である。

 第二点目は、希望者全員にインターンシップ参加を保証すべく、実習受け入れ企業を独力で開拓して確保していることが挙げられる。地方拠点都市といえども支店経済である札幌でも、インターンシップ事業はやはり四年制大学中心の活動である。実態としては大学自身としての関与の程度は小さく、就職活動・採用活動の前哨戦的意味合いを持っており、就職志向型と言えよう。しかし、このような状況では、地域に密着した小規模女子短期大学としての徹底した少人数教育を達成することが容易ではない。筆者は、四年制大学ではなかなか困難なきめ細かい手作りの教育に挑戦していくことが、短期大学の存在意義であると考えている。インターンシップ事業の差別化も特色ある教育の一つである。

  インターンシップ期間中に学科教員全員が各企業訪問を行い、学生の取り組む様子や理解度を観察したり、自ら実習や見学に参加したり、あるいは企業側担当者と意見交換する。学生は、実習記録を取りつつ体験学習を深めていく。実習終了後、学生が書いた実習報告書とお礼状を直接手渡すために、教員が再度企業を訪問する。

 第三点目として、上記のような教育を実践していくために、「企業実習I」(事前指導)と「キャリア論」(事後指導)の授業内容を詳細に組み立てている。「企業実習I」では、「組織で働くことの認識」「社会的マナーの養成」「コミュニケーション能力などの社会的技法の重要性」をテーマとして、他大学教員や企業幹部の講演に加えて、外部講師によるビジネスマナー指導に重点を置いている。また、先輩体験報告会を直前指導に組み込んでいる。「企業実習II」(インターンシップ)終了後の「キャリア論」では、現実の就職活動を意識しつつ、女性企業幹部の講演や卒業生管理職によるパネル・ディスカッションが中心内容である。

 最近の学生気質や家庭教育の状況を踏まえて、このようなきめ細かい指導体制を構築して円滑に機能させるには、科目担当者が学生と一体となって積極的にインターンシップ事業そのものに参画していく努力が不可欠である。学生を送り出す大学側の姿勢と熱意が企業側に伝わらなければ、「企業研究プログラム」は成功しない。(北海道武蔵女子短期大学)



新刊書紹介

追想集出版委員会編『追想集 板垣與一先生の思い出 今が大切、努めて熄むな』日本文学館、2005年(2857円+税)。

 教育の成果とは、学生一人ひとりの心の中に「生涯の恩師」と呼べる先生を作り得たかどうかで決まるのではないか。本書で示された先生を偲び、慕い、語る68人の熱く、切ない遠い思い出と感恩の念は、板垣與一先生の教育人生そのものを語りつくしている。



事務局からのお知らせ

三宅忠和(日本大学)

I. 幹事会報告

[1] 春の幹事会

 3月29日(火)(午前9時-12時) 桜美林大学の伊豆高原桜美林クラブ、参加者15名で、以下のことが討議された。

1. 第21回弘前大会の成功を目指して

(1)開催場所および日程

 弘前大学に最終決定:猪瀬幹事からの連絡で、12月3-4日に行うことを最終確認。

(2)全体会のテーマ及び内容、報告候補者

 昨年は地域性の特徴を出し、市民参加、地域的会員の増加を見た。今年はどういったテーマにするか、意見交換し「経済教育の目的と内容を考える」といったことを簡潔で感動的なフレーズで表現し、会場校の弘前大学の地域特性(教員養成系)を生かす方向で具体化していく。シンポジュウム形式か全体会としての報告にするか、主催校に任せる。

(3)分科会の設定

 下記の分科会を予定として募集し、報告者の応募状況によって、分科会をくみ上げる。その点を募集の段階で記載する。何を学び、何を教えるのか。
 1)経済導入(基礎)教育、2)キャリア教育、教育ニーズと社会ニーズ、3)情報教育、4)学生参加部会、5)教育評価、6)学生の生活実態と経済教育、7)大学改革、8)その他。

(4)要旨集の作成と募集日程

1)5月末に報告者募集を行い、テーマ及び報告趣旨は、400字以内。7月はじめの幹事会前に締め切る。
2)夏の幹事会で応募者のテーマによって分科会を構成、プログラムの準備を行う。9月末までにプログラム掲載の『ニューズレター』を作成し、大会参加の呼びかけを行う。
3)報告決定者に関して要旨集を作成するための原稿を提出させる。A4判1ページを原則とする。要旨集はホームページに掲載し、大会参加者には当日配布する。

2. 学会活動と日程

(1)夏の幹事会

 7月16日(土)13時から亜細亜大学で開催する。

(2)機関誌『経済教育』の発行について

 「編集委員会報告」により横田幹事から説明。

(3)『ニューズレター』の発行

 大会プログラムの発送に合わせて作成する。

(4)幹事選挙

 今年は幹事選挙の年である。大会までに選挙を行い、新幹事を決定する。選挙管理委員会は規約等を確認の上、夏の幹事会で決定することとする。

(5)名簿作成と住所確認

 前回名簿を、選挙等のため名簿確認の必要あり。可能ならば報告者募集の時点で住所確認を行う。会員のメーリングリストを作成し、希望者の連絡網とする。条件ができれば立命館大学で引き受ける。

(6)出版物に関して、佐々木洋氏から提案された「統計資料集」を計画し、平野幹事と橋本幹事で相談し検討してもらう。教科書出版については横田幹事と一井幹事が引き続き検討する。

(7)大会で会費値上げを諮るかどうか、夏の幹事会までにデータを提出する。

3. 事務局と運営

 予定されている次期事務局の長谷川伸幹事(関西大学)が秋から1年間留学であること、藤岡惇幹事(立命館大学)が、幹事定年制の適用になることなどの問題があることと、引き継ぎの準備が不十分であることなどから、秋の大会まで現事務局(日本大学)で引き受けることになった。

[2] 夏の幹事会

7月16日(土)13-17時、亜細亜大学1号館4階、第5会議室、出席者12名。

1. 第21回秋の全国大会について

(1)全国大会(弘前大学)準備 日程、実行委員会等の確認

(2)大会プログラムと報告者について

1)全体会は、 シンポジュウム 「経済教育の今を問う―目標・内容・方法の再構築を目指して―」
2)分科会は、申込者のテーマ等に応じて分科会を設定し、構成し、担当幹事を決定した。

2. 幹事選挙の件

 藤岡幹事を中心に関西で実施。事務局から一人。

3. 機関誌発行について

4. ニューズレターの発行について

5. 出版物の件

6. 今後のスケジュールについて

7. 報告事項、会員の現状と会費納入状況

8.次期開催校、ホームページなど

II. 会員の現状と会費納入状況

 会員数は10月末現在で、457人です。昨年の全国大会後の入会者18名、退会者16名(会費未納による除籍手続きは未処理)です。

(1)新規会員(省略)
(2)退会者(省略)



編集後記

 当学会のニューズレターも今号で5号が刊行されました。ようやく一つの独自な形を成して来たような気がいたします。それにしても5年という歳月は、当学会にとってどんな歩みであったのでしょうか。この5年間で学会は、成熟・発展したのかどうか。そして何よりも、この学会は、今後、何をなすべきなのでしょうか?■前号より開始したリレーエッセイ「恩師の群像」は、今号は紙幅の関係で割愛せざるをえませんでした。次号6号に掲載いたします。執筆者には大変なご迷惑をおかけいたしますが、快くご承知くださり、感謝申し上げます。■当学会全国大会は、文字通り全国を興行して歩くかのように各都市を回って来ました。…、東京(早稲田大学)、富山(富山大学)、松山(松山大学)、東京(中央大学)、京都(京都大学)、名古屋(中京大学)、松本(松本大学)、そして今年は弘前(弘前大学)で開催されます。全国の都市で、まちで、当学会全国大会の誘致合戦が行われるようなそんな学会開催を夢見ております。大会には、1000名もの参加者が押し寄せ、当地の宿泊施設が予約でパンク状態。予約できなかった参加者は、当地のホームステイで地域交流。そんな学会パワーで、地域の賑わいに、地域の経済・文化の活性化に役立つものでもありたいものです。(宇佐見)


経済教育学会ニューズレター第5号

2005年10月30日発行

発行人 森靖雄(経済教育学会代表幹事)
編集人 宇佐見義尚(同幹事・NL編集委員会代表)
発行所 〒101-8360 東京都千代田区三崎町1-3-2
    日本大学経済学部三宅忠和研究室気付
    e-mail: 三宅忠和先生メールアドレス(スパムメール対策のため画像で表示しています)
    URL: http://wwwsoc.nii.ac.jp/ecoedu/
    TEL.: 03-3219-3415
    FAX.: 03-3219-3436
    郵便振替口座番号:00110-3-659603
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